日本の伝統芸能の歌舞伎は、意外と新しい。歌舞伎の元祖は17世紀初めに、京都で評判になった出雲阿国の女踊りが発展していったが、17世紀中ごろに女歌舞伎は禁止になって、女役も男性が演ずるようになって、現在に至っている。
江戸時代を通じて発展し、江戸・京都で盛んになって、多くの名優が生まれた。明治になっても盛んだったが、歌舞伎はある程度の基礎知識がなければ理解できないと言う批判もあって西洋演劇の影響等もあり、新しい演劇形式も生まれてきた。
太平洋戦争の激化に伴い、歌舞伎の興業は困難になり衰退していたが、戦後、昭和30年ごろから人々の生活に余裕が生まれ、娯楽も多様化し、歌舞伎の人気も回復してきた。昭和40明には重要無形文化財にも指定された。上演劇場も各地に出来た。
僕は、歌舞伎を実際に劇場で見たことはないが、テレビではよく観賞する。先日は市川亀次郎改め市川猿之助と周辺の人々を1年間追ったドキュメンタリー番組、「新・猿之助誕生」の放送があった。市川亀次郎は、大河ドラマの「風林火山」から知っていたので、大変興味深く観た。
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