2012年10月31日水曜日

日の丸家電の復活戦略



パナソニックが2013年3月期の連結純損益が7650億円の赤字になる見通しだと発表した。12年3月期に続き2期連続の赤字になる。当初500億円の黒字を見込んでいただけにこの数字は巨大だ。シャープや他の家電メーカーも軒並みよくない。日本の家電メーカーはこれから先大丈夫なのかと思う。

今月、27日と28日放送の「NHKスペシャル」を観た。1回目の「帰路に立つ日の丸家電」では、日本の企業は、開発途上国の市場を上から目線で見ていたのではないかと指摘する。日本がこれまで培ってきたお客様第一主義の姿勢を忘れていたのではないかというのだ。

2回目は「復活への新戦略」として、これからは「高い技術力だけでは勝てない」「スピードのある組織でないと勝てない」として、アイディアで勝負する時代が来ていると言う。大手企業を飛び出して、ベンチャー企業を立ち上げる若手経営者たちが増えている。彼らは国境や企業の壁にとらわれず斬新な発想で競争に挑んでいる。

空調メーカーのダイキン工業は、自社の技術を開示する提携戦略で中国トップの家電メーカーと組んで、従来にない方法で中国市場を獲得しようとしている。番組では、このような10年後、20年後を見据えた逆襲のシナリオを提示していた。

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