「明るく省エネ型の白色光源を可能にした、効率的な青色LEDの発明」と言うのが、今回、日本人3人がノーベル物理学賞を受賞することになった授与理由だ。
光の三原色が、赤と緑と青と言うことは知っている。3色が揃うと白色はもちろんどんな色でも作れる。1960年代に発光ダイオード(LED)が発明された。しかし、赤と緑は出来たが、青色の開発がうまくいかなかった。
今回受賞した3人のうち、名古屋大学の赤埼氏と天野氏の師弟が、窒素ガリウムによる青色LEDの基礎研究を行い、それを産業に応用し量産化に成功したのが中村氏だ。中村氏の事は特許権裁判で知っていたが、現在はアメリカ国籍を取得してカリォルニア大学で教授をしているそうだ。
最近は、各家庭にLEDの照明器具が普及しつつある。大型のカラーディスプレイが町中に増えている。パソコンやテレビのバックライトにも使用されており、21世紀はLEDの世紀になるだろう。この発明を日本人がしたことは誇らしいことだ。ノーベル賞受賞に対し心からおめでとうと言いたい。